夏休み。知り合いの顔を見がてら、呉にでかけた。広島市内から、車で45分。あまりの暑さに町の散策は次回のお楽しみにして、「てつのくじら館」へ。
ここは、海上自衛隊呉史料館。入ったとたん、実物のいろいろな形をした機雷に驚く。機雷って、いったい何?ガイドの方(多分、もと自衛官)に質問をすると、とても丁寧に説明してくださる。機雷は戦後、瀬戸内海はもとより、日本の近海に多数落とされたままになっており、その撤去作業なくしては、日本の復興はありえなかったこと。7000個もの機雷は、自衛隊が地道に爆破処理を行っていったが、今でもたまに見つかること。(そういや、ちょっと前に神戸湾で何か、爆弾を処理してたのがニュースでやっていた。このことかぁ。)イラク戦争でペルシャ湾に落とされた機雷を除去した日本の自衛隊の処理能力はぬきんでていて、各国に非常に評価されたこと。機雷は鉄に反応して爆発するので、探索の際は、木造船を使用する場合があること。だけど、木造船を作れる、高い技術を持つ船大工がいなくなり、もはや技術が廃れていっていること。日本中の唯一無二の高い技術力が、同じような理由でどんどん失われていること。うーん。初めて耳にすること、考えさせられることばかり。このままでいいのか!?自衛隊に対する見方もすこし変化した。話は青島や北方領土にもおよび、「日本の領土なんだから、ひとつ残らず返還を強く主張するべき」という彼に、「けれど、もうその島で歴史をきざんでいる人達がいるんだから、その人達の立場は?両方が主張しあったら、いつまでも解決なんてできないのでは?」と、勇気をだして聞いてみた。彼は大変困った顔をした。それでも、主張し続けるべき、といいながら。相手の国の人の立場、こちら側の考え。思いやるほど解決が難しい問題って、ほんと多い。勉強になりました。
潜水艦の内部を見学した後、お隣の大和ミュージアムへ移動。ここは、戦艦大和と、呉、そして戦争の歴史を学習できる場所。見学人がドンドン増えてきたせいもあるが、ここは辛すぎてじっくり見られなかった。人間機雷、とか、片道の燃料だけで出撃した特高隊!!何それ!?
悲しすぎるし、腹が立つ!!息子二人の母としては、みょうにリアルで参る。
気をとりなおして、ご飯、ご飯!お腹もすいたので、併設のカフェ、BEACONでランチ。写真は牛フィレの煮込み。おいしかった!ちなみに今日は父と、つれあいの誕生日。79歳と52歳。おめでとう!ここのランチ、おごるね。
‘ゆめたうん‘で知り合いと会い、甘味処・甘加羅でおやつを食べて広島へ。台風きてるし、急がないと!!何気なく行った「てつのくじら館」。ほんとに勉強になったなぁ。こういう勉強が大事なんだ。大人になっても。いや、大人になった今こそ。学生の頃は気がつかなかったよ。あ、それはそうと、パッチワークの宿題!早くしないと!!明日はこもってやるよ!